ノベルティグッズ活用の目的とは?
ノベルティグッズとは、無料で来場者に配布する社名や商品ブランドのロゴなどが入った記念品のことです。ボールペンやカレンダーなどのよく目にするノベルティグッズから、Tシャツやスマートフォンの充電器など比較的珍しいものまで、多種多様なノベルティがあります。
展示会においてノベルティグッズを配布する目的は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
会社や商品の認知度向上
会社名や商品名、ロゴなどが入ったノベルティや粗品を配布して、展示会後に使ってもらうことで、認知度向上を図ることが目的の一つです。ボールペン、エコバッグ、ノート、タンブラーなど、普段の生活で使ってもらえるものをノベルティとして配布する例は多いでしょう。
中でもボールペンはノベルティや粗品の定番とも言える商品です。日常的に使うことが多いので、一見有効なノベルティに思えますが、ボールペンに印字された名前やロゴは非常に小さいために印象に残りづらいという欠点があります。また、ボールペンを配布する企業は非常に多いので、余計に印象に残りづらいものです。多くの企業が採用しているノベルティは、認知度向上のためにはできるだけ避けた方が良いでしょう。
名刺やアンケートの獲得
展示会におけるノベルティグッズは単純な宣伝のためだけではありません。単に無料でノベルティを渡すのではなく、名刺やアンケートと引き換えにすることでそれらの獲得数を増やすことに使います。
そのためには、展示会場のその場で来場者が「欲しい!」と思うようなノベルティや粗品を準備すると効果的な場合があります。例えばバッグやミネラルウォーター。展示会ではさまざまなカタログやチラシをもらうため、これらを入れるバッグがあれば便利だなと感じますし、歩き回って喉が渇いていれば飲み物が欲しくなったりするというわけです。
また、豪華な景品が当たる抽選会を開催するというのも1つの手です。抽選券を求める来場者が列を作ることで人だかりができ、それに他の来場者が興味を示すことでさらにブースが活気づくという好循環が生まれます。
ただし、規模の大きい展示会になるとノベルティや景品目当ての来場者が増えてしまい、自社のターゲットではない名刺やアンケートの比率が多くなってしまうという弊害もあります。名刺やアンケートの数を集めるということが第一目的であれば良いですが、事後のフォローアップの効果が上がりにくくならないようには気を付けたいところです。
自社商品のアピール
これはノベルティグッズというよりは、販促物に相当する使い方です。例えば自社の商品に興味がある来場者に向けて、ノウハウ集やマニュアルなどが記載された小冊子を販促物として配布するというものです。
来場者は有用な情報を集めるために展示会に訪れています。展示会場で、興味のある分野のノウハウ集などが配られていれば、欲しくなって名刺交換に応じてくれる確率も高くなり、さらにその人は自社の商材に興味関心度が高い人だということも分かります。そのため、商品やサービスについても説明を聞いてくれる確率は高くなるでしょう。
ノベルティ作成時のポイント
上記の目的を念頭において、ノベルティグッズや景品を選定/作成する際の注意点を考えていきましょう。
ノベルティ作成ポイント
ターゲットを意識する
ノベルティを渡すターゲットを意識して商品を選定しましょう。自社商品のユーザ層がメインなのか、見込み客に対する認知度向上なのかで配布するものは変わってくるはずです。ノベルティグッズの配布目的も思い出して、配布する相手にマッチする商品を選ぶことを意識してください。
利用シーンによる使いやすさを意識する
会社名や商品名をアピールすることを考えれば、できるだけ目立つようにそれらを印字したいと思うものです。しかし、持ち歩いたり外で使ったりするようなグッズに大きく会社名やロゴなどが印刷されていると、抵抗を感じて使われなくなってしまうかもしれません。来場者がどのようなシーンでそのノベルティグッズを使用するのかを想定してデザインを決めましょう。
事業や商品との関連性を意識する
必須ではありませんが、自社の事業内容や商品と関連のあるノベルティグッズであれば、印象も強くなります。化粧品会社であれば、パフやコットンなどをノベルティとして用意することで来場者は化粧品のイメージを強く持つことができ、ブランディング効果も期待できます。
持ち運びやすさに配慮する
配布する商品だけではなく、商品を入れる箱やビニールなどについても考慮しましょう。裸で渡されても持ち帰りづらいものなどは、しっかりした箱に入れたりビニールで包むなどの配慮をすることで、印象が良くなるものです。
大きさを意識する
あまり大きなノベルティを用意すると、来場者が持って帰るのが大変になります。また、在庫の置き場所が大きくなることも忘れてはいけません。ノベルティの在庫がブースやあらかじめ確保したスペースに入りきらない、などという最悪の事態にならないように考慮する必要があります。