ブースを人だかりにする!展示会ブースの演出方法はこれだ
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「どうすれば自社ブースにたくさんの来場者が来てくれるのだろうか?」展示会へ向けて自社ブースの準備をする時、多くの担当者はこのように悩みます。
展示会場を見渡してみると、人だかりのできているブースとそれほど人の集まっていないブースがあることに気づきます。集客に成功しているブースとそうでないブース、その違いは何なのでしょうか?
この記事ではたくさんの人が集まるブースに共通する、展示会ブースの演出方法についてお伝えしていきます。
展示会場には数多くのブースが設置されています。そんな中で自社のブースを見つけてもらうには、インパクトある演出をすることで来場者の目を引く必要があります。まずは演出で来場者の足を止めて、そこからブースでのコミュニケーションにつなげていくという流れをつくることを考えましょう。
インパクトのある演出を考える上でまず大切なことは、「ターゲットに合わせてメッセージを絞る」ことです。どんなターゲットを集めたいのかによって、演出で伝えるメッセージは変わってきます。伝えるメッセージをターゲットに合わせて絞ることでブースでの演出も決まってきます。
理想は自社にとってのターゲットが見て数秒で立ち止まりたくなる演出です。来場者はたくさんのブースがある中で全てのブースを見ることはできません。従って自社のターゲットに対して、どんな演出をすれば最も効果的に足を止めることができるだろうか?ということをまずは明確にします。
自社ブースで展開する演出の方向性が決まったら、「視覚による演出」「聴覚による演出」「体験による演出」の3つのカテゴリーの演出を決めていきます。それでは順番に見ていきましょう。
視覚による演出とは、文字通り目で見て分かる演出です。具体的には通路からブースを見た時に、まずひと目でどんなブースなのかが理解できる演出です。
視覚情報でもう一つ大切なことは、「ブースに入る時の心理的なプレッシャーをできる限り減らす」ということです。来場者の多くは、ブースを見た時に「入りやすいかどうか」を感覚的に判断します。入りやすいと感じるブースとは、例えば以下のようなブースです。
ブースの入り口が狭いと、見た時点で入りづらいと感じます。また通路側から見た時にブース内部が見渡せないのも同様です。その他、入り口と出口が一方通行で決められているブースも感覚的に入りづらくなりますので、基本的には強制的な導線は避けた方がよいでしょう。
どこからでも出入りすることができるような解放感のあるブースが、入りやすいブースと言えるでしょう。
ブースを通路から見た時に、説明員がたくさんいると気軽には入りにくいものです。また、ブースの前で常に待ち構えているように見えてしまうと、来場者が強いプレッシャーを感じて、入りづらくなるでしょう。
通路から見えるところで実演を行っているブースは気軽に足を止めやすくなります。
実演による演出では、デモの実演者と足を止めてくれた人に説明するサポーター役の両方がいると、スムーズに進行でき来場者とのコミュニケーションも取りやすくなります。
実演はブースのサイズが小さくても行うことができるので、とてもおすすめです。また、実演を行っている最中に通路側でチラシを配ることで、より多くの来場者の注意を引くことができます。
視覚による演出で、足を止めやすく入りやすいレイアウトのアイデアをつくることができたら、次は音による演出を考えていきましょう。
音声ガイダンスによる演出の良いところは、ブース内に人が入りきれない場合でも商品に関しての案内ができるところです。さらにブースでの配布資料を補足する情報としても役立ちます。
また展示する商品やサービスの内容によっては、ヘッドホンなどを貸し出して音による演出を体験してもらうという方法もあります。
こういった聴覚による演出は会場を去ったあとでも長く記憶に残るので、その後のフォローアップにもつながります。
ブースでかける音楽にブースの雰囲気は大きく影響されます。ブースのイメージに合ったBGMをかけることで来場者の注意を引いたり、リラックスしてみていただくこともできるでしょう。
自社ブースで音楽をかける場合は楽曲の著作権に注意する必要があります。多少コストはかかりますが、展示会で使用することのできる著作権フリーの楽曲を販売しているところもあります。そういったサービスを利用すればイメージに合ったBGMを安心して利用することができるでしょう。
自社ブースで機械製品などを展示する場合、その場で実際に動かして動作を体験してもらうということができます。実際に製品が動いているところを見せることで、ブース内でのコミュニケーションも取りやすくなり、来場者の記憶にも強く残ります。
ブースに実物の機械製品を設置することが難しい場合は、動作している様子の映像を見せることでも代用できます。特に複雑な動作の機械を見せる場合などは、ビデオで見せることによって「見せたい動作だけ」を狙って見せることができます。
多くの来場者の注意を引くための演出方法を紹介させていただきましたが、演出はあくまで来場者の「足を止めてもらう」ための仕掛けです。大切なことは興味を引くだけでなく、そこから先の商談までつながる流れまで考えた演出です。
ぜひターゲットが思わず足を止めたくなり商談につながるような理想的な演出で、展示会での集客を成功させて下さい。