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しっかりとセミナーの魅力を伝えよう! セミナー集客メールの正しい出し方

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セミナー集客にはさまざまな方法がありますが、中でもメールでの集客は最も有効な手段の1つだと言われています。しかし単にメールを出すだけでは大きな効果は期待できません。効果的にメールで集客するためにはどのようにすれば良いのか、具体的なポイントを解説します。

なぜメールでの集客が効果的なのか?

なぜメールでセミナー集客するのか、そのメリットをおさらいしておきます。メール集客ではこれらのメリットを最大限に生かすような戦術を練ることが必要です。

低コスト

使用するシステム等によりコストは異なりますが、一般的な有料のメール配信システムやマーケティングオートメーションなどを使用しとしても、DMや広告類と比較してコストは非常に安価です。従って、1度きりの集客メールだけではなく、ストーリー性を持った段階的な集客メールなどさまざまなアイデアの基づいたメール集客を、あまりコストをかけずに展開することができます。

情報プッシュ型のメディア

ブログや自社Webサイト、またSNSなどで告知しても、どれだけの方に見てもらえるかの予測がつきにくいものです。メールの場合はこちらから情報をプッシュして届ける方法なので情報の到達率が高くなります。また、メール送信とほぼ同時に相手に届く速達性も大きなメリットです。

ターゲティングが容易

多くのメール配信システムやマーケティングオートメーションシステムなどでは性別や年齢などのさまざまな属性や、購入履歴や接点情報などを組み合わせた条件で、簡単にメール配信先を選択し絞り込むことができます。

開封率などの効果測定が簡単にでき集客予測が立てやすい

DMなどでは、本当に対象者がその情報を見てくれたかどうかを測るのは困難です。メールでは配信する条件などにもよりますが、開封率や誘導先のWebページへの訪問率などの配信後の効果を簡単に測定できます。過去の情報がある場合は精度の高い集客予測も容易に行うことができます。

メールを出す前に必要な準備はちゃんとしておこう

メールでの集客の結果は、単にメールの内容だけに左右される訳ではありません。しっかりと戦術を練り、さらに事前の準備を綿密に行うことが、メール集客を最終的に成功させる秘訣です。具体的にどのような準備を事前に行うべきなのかを見ていきましょう。

しっかりとターゲティングする

セミナー自体の対象者は明確になっているかとは思いますが、メール集客を実施する際にそのメールをどのような人に送れば最も効果的なのか? またどのような人に受講してほしいのかを改めて明確にします。複数回メールを送信する場合などは、セミナー自体のターゲットよりもさらに対象者を絞り込んだ方が良いかもしれません。そして、集客メールの内容を作成する前に、実際のターゲットの具体的なイメージ像である「ペルソナ」を作成しておくと内容の作成が容易になります。

必要なメール配信数を算出する

集客目標数から逆算して、何人にメールを配信しなければならないかを算出しておきましょう。メールを受け取った人のうち何%が開封し、さらに何%が誘導先のランディングページを訪問し、最終的に予約するのは何%なのかをシミュレーションしておきます。過去の実績など参考になる数値がない場合は、他社事例などを参考にするか、想定の数値を用います。これにより必要なメール配信数が把握でき、足りない場合の対処を事前に検討することができます。

さまざまなテストを行う

内容がある程度決まったら、何種類かの配信テストをします。本番送信の前には必ずダミーの宛先にテスト配信し、内容の最終確認と正しく表示されるかのチェックします。配信先はPCとスマートフォンなどのモバイル端末の両方を対象に実施します。より効果の高いメール集客のためには、いわゆるA/Bテストを行います。内容の一部が異なったメールをテスト的に送信してその効果を測定。より効果の高いものを選択して全体に送信する方法です。全体の配信規模が大きい場合は、何度かA/Bテストを繰り返しながら送信対象を徐々に広げていくという方法を採ることも有効です。

集客メールに掲載すべき内容と効果的な訴求方法

続いては、実際の集客メールの内容について検討していきましょう。

まずは「件名」が重要

いくら素晴らしいメール文面を考えても見てもらえなければ意味がなく、集客にもつながりません。従って読んでもらうための「件名」を付けることがまず重要です。

文字数は短めに40字前後に収めるのが基本。さらに前半の20字程度で内容や重要な訴求ポイントが伝わるような構成にしておくことで、スマートフォンでみた場合でも即座に内容が伝わります。特にターゲットの興味を引くようなキーワードを必ず入れておきましょう。

さらに適度に記号やカッコなどを用いて、視覚的に目立ってかつ読みやすいような工夫をします。但し多用し過ぎると安っぽく見えるので注意が必要です。

メール本文作成のポイント

メール本文の基本的な構成は概ね、「宛名・挨拶」「セミナーを受講して得られるメリット」「開催概要」「開催詳細」「申し込み方法等」「締めの挨拶」となります。最も重要なのが「セミナーを受講して得られるメリット」です。セミナーにより訴求するポイントは異なりますが、基本的な訴求方法は、

  • 対象セミナーによって具体的に参加企業のどのような課題を解決するのか明確に説明する
  • なぜこのセミナーがその課題を解決できるか、その裏付けや根拠を明示する

の2点です。またセミナーの内容等によって次のような方法の訴求も効果的です。

  • 講師が著名人の場合は、講師の詳しい経歴やインタビューなどを掲載して講師自身を訴求する
  • 内容が自社でしか提供できないものの場合はその点を強調する
  • 参加特典(資料提供や懇親会など)がある場合はそれを訴求する
  • 可能であればタイムリーなキーワードを織り交ぜる(あまり無理して不自然にならないように注意)

その他の「開催概要」「開催詳細」「申し込み方法等」に関しては、内容をできるだけ分かりやすく記載すると共に、記載内容に間違いがないか最終チェックを必ず行いましょう。

まとめ

  • メール集客には、低コストでターゲティングが容易であることなどのメリットがある
  • 集客メールを送信する前に、ターゲティングや必要配信数の算出、テスト配信などの準備を実施する必要がある
  • 集客メールでは、対象セミナーを受講することによるメリットとその根拠を明示することが重要

集客メールの効果は、セミナーの内容やターゲットなどのさまざまな条件で変化します。本文でも挙げたA/Bテストの実施や、またターゲットによって内容を変えてみたりするなど試行錯誤を重ねて集客精度を上げていきましょう。

[メール] しっかりとセミナーの魅力を伝えよう! セミナー集客メールの正しい出し方

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