ノベルティはお土産じゃない!効果を最大限発揮させるためのノベルティの選び方
- キーワード:
ノベルティは単なるセミナー参加の記念品ではなく、立派なマーケティングツールです。今回はどのような視点でノベルティを選択すればより効果的に活用できるのかについて解説します。
ノベルティの効果を高めるためには、その目的を理解しておく必要があります。まずどのような目的があるのか確認しておきましょう。
ノベルティの目的としてまず考えられるのは集客です。来場を検討される方が「ほしい!」と思うようなノベルティを用意し、それを告知することで集客効果が期待できます。予算の都合もありますが、あまりプレミアがつくノベルティをお渡ししても、純粋にノベルティのみを目的として参加される方が増えてしまい、逆に費用対効果が悪くなります。セミナーのターゲットや受講料、内容などから判断して、程よいレベルのものを用意しましょう。
セミナー受講後のアンケート回答のお礼としてノベルティを渡すというやり方もあります。目的としてはアンケートを回答いただくことによる情報収集ということになります。セミナー申し込み時にお名前や企業名などの基本情報をすでにお聞きしている場合の方が多いと思われますが、受講後の感想や事業課題などを含めてアンケート回答による情報収集を促進する効果が期待できます。
セミナーで直接自社製品の紹介や訴求をする場合としない場合がありますが、いずれの場合でも、自社や自社製品と関連するようなノベルティを用意することでそれらの認知度を向上させることが可能です。ただし、そのようなノベルティが適しているかどうか、セミナーの内容によって判断する必要があります。例えば無料セミナーなどでは上記のようなノベルティの配布は特に問題がない場合が多いですが、有料セミナーで自社宣伝になるような品を渡すことがあまり良い印象を与えない場合もあるので注意が必要です。
受講いただいた感謝の意味でノベルティをお渡しするというのも考えられます。特に見込み客開拓ために開催するセミナーの場合は、自社に対する好感度を上げることで今後の関係構築に多少ながら良い影響を与えるでしょう。
具体的なノベルティの話に入る前に、どのような基準でノベルティを選べば良いのかの選択基準を考えてみましょう。
セミナーの内容や自社製品などと関連するノベルティであれば、それらを印象付けるのに効果があります。よくあるのは化粧品企業の場合に化粧品小物を渡したり、IT企業ならUSBメモリーを渡したりするケースです。
来場者見込み者が、ビジネスパーソンかどうか、役職はどの程度の層か(経営層から現場担当者まで)、女性また男性どちらが中心か、部署や担当業務はどのようなタイプかなど、具体的な来場者の方をイメージして選択する必要があります。
一般的には実用性のあるノベルティが喜ばれる傾向にあります。しかし実用的なものというだけでは単なる道具と変わりありませんので、実用性にプラスα(デザインやアイデア、珍しさなど)したものが用意できればより良いでしょう。もちろん時と場合によって実用性を無視したノベルティでも効果がある場合があります。
セミナー会場でお渡しするものですので、まず持ち帰りやすいサイズや重さ、見た目のものが良いでしょう。箱入りなどバッグに入りにくいものは袋を用意します。また、持ち帰った後のオフィスや自宅での利用にも支障のないような体裁のものを選ぶ方が良いでしょう。
「いいな」と感じるノベルティは大抵単価が高いことが多いです。ノベルティは販促物の一種と考えられますので冷静に予算や費用対効果の面で検討する必要があります。
主な対象者(セミナー来場者)やジャンルなどによって考えられるノベルティには次のようなものがあります。
ビジネスパーソン向けにはやはりオフィスなどで使える実用的なものが喜ばれる傾向にあります。下記のようなものが考えられます。
など
ビジネス用途でも女性が中心になる場合は少し趣向を変えた方が良いかもしれません。実用性はありつつも少しソフトな用途のものが喜ばれやすくなります。下記のようなものがあります。
など
その他実用品系では次のようなものがノベルティとして利用されています。
など
実用性よりもアイデア重視のインパクトを狙ったノベルティも多く利用されています。過去の事例としては下記のようなものがありますが、参考にして新たなアイデアを考えてみてください。
(過去の事例)
など
セミナーだけではなくさまざまなイベントで活用されているノベルティですが、せっかくコストを掛けて調達/配布しますので、きっちりとその効果を設計した上で最大限活用しましょう。