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選定・導入編

価格

MAツールの価格は安い方がいい?無料で使えるMAツールはある?

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MA(マーケティングオートメーション)ツールは価格帯の幅が広いので、予算の決め方に迷っている方も多いと思います。しかし、MAツールは価格面だけではなく、自社に適した機能や使いやすさを意識して選ぶことが大切です。

そこで今回は、価格面から見たMAツールの選び方について詳しくご紹介します。

MAツールの料金相場

MAツールをソフトウェアとして購入するケースもありますが、近年ではSaaSでの提供がほとんどなので、基本的にはベンダーに「初期費用」と「月額費用」を支払います。

料金の幅は広く、無料~数十万円で導入できるMAツールもあれば、初期費用だけで100万円以上かかるツールもあります。同じベンダーが複数の料金プランを用意していることも多いので、プラン別の機能をチェックすることも大切です。

ただし、費用を抑えてスモールスタートしても、管理するリードの数に比例してランニングコストがかかるプランも多いため、プランの見極めは慎重に行いましょう。

MAツール導入に必要な期間

自社Webサイトへのフォーム設置や自動メールの設定程度なら、1か月以内での導入も可能です。しかし、既存の社内システムやSNSなどと連携をさせる場合は、大掛かりなものだと半年以上のプロジェクトになることもあります。

業務の規模や予算によっても導入に必要な期間は変わるので、不安が残る場合はベンダーに相談してみるといいでしょう。

MAツールと価格を比較するコツ

MAツールの比較ポイントを4つご紹介します。

  • 価格だけで判断しない
  • システム連携のコストも考慮する
  • 無料トライアルがあると安心
  • サポート体制もチェック

それぞれ詳しく見ていきましょう。

価格だけで判断しない

MAツールの導入費用と月額料金は気になるポイントですが、費用が安いプランは利用できる機能が限定的なものが多く、無料のものやあまりにも安価なMAツールは、簡易的な機能しか備えていないこともあります。初めから「低価格」に絞って選択すると、期待していた業務の効率化や成約率の向上が実現しなくなることもあるので気をつけましょう。

なお、MAツールは「自社に合わない」という理由で簡単に他社へと乗り換えられるものではありません。その理由は以下の3つです。

1.移行にも工数がかかる
「セグメント」や「タグ」などの概念は、MAツールによって異なります。データをエクスポートして、他社のMAツールにインポートするだけでは終わらないのです。一般的には、移行させるツールと概念を比較したうえで、不足している情報の埋め合わせと不要な情報を除外する「データクレンジング」を行います。

2.移行期間中は2社と契約する必要がある
MAツールを移行するからといって、すべての業務を停止するわけにはいきません。二重契約期間は状況によって異なりますが、最低でも2か月程度はみておいたほうがいいでしょう。

3.スコアリングが初期化される
スコアリングのロジックは各社で異なります。そのため、ほとんどのケースで蓄積したスコアリング情報を他社のMAツールにそのまま移行することはできません。

システム連携のコストも考慮する

MAツール単体で運用する場合はコストもわかりやすくシンプルですが、名刺管理ツールやSFAなど、他のシステムと連携させて運用するのであれば、連携の手間とコストもそれだけ大きくなります。

連携にはシステムに関する知見が必要になる場合が多いため、社内にエンジニアがおらず、技術面を外注することになれば、さらにコストがかかります。近年は、システムを連携して運用することを前提に、主要なツールとの連携は無料で利用できるようになっているツールもあるので、選定の際はベンダーに確認してみることがおすすめです。

MAツールの導入でリードや引合いの増加が実現すれば、営業管理との連携など業務の拡大も検討が必要となってきます。そうなったときに費用面で悩まないためにも、他のシステムとの連携を前提にしたコストを算出しておくのがよいでしょう。

無料トライアルがあると安心

実際の使用感を確かめてから導入したい場合は、無料トライアル期間を設けているMAツールを選択するといいでしょう。実際に使ってみないとわからないことは多いので、導入後のトラブルも防げます。

サポート体制もチェック

導入時のサポートだけではなく、運用中にトラブルが発生した場合のサポートもチェックすることが重要です。初めてMAツールを導入するなら、「サポートは無料か有償か」「メール以外のサポートもあるか」や「専属のコンサルタント」を設けているかなど、自社に必要なサポートを備えているか確認しましょう。

とくに、海外製のMAツールは多機能で使い方が難しく、用語も難解です。ベンダーによっては無料でのサポートが受けられず、別のサポート会社と契約を求められるMAツールもあります。「多機能だから」という理由で海外製のMAツールを導入すると、運用に必要な人材やコストが確保できないこともあるので、事前の入念な検討と準備は欠かせません。

まとめ

今回は、MAツールの価格やツールを比較する方法などについてご紹介しました。

MAツールにもよりますが、ツールを導入するには「初期費用」と「導入費用」がかかります。初期費用は数十万円から100万円以上と幅が広いので、機能や使いやすさなどを比較しながら選ぶといいでしょう。

ただし、価格が安いという理由だけで導入すると、機能が限定的だったり、サポート体制が充実していなかったりするので注意が必要です。迷った場合は、無料トライアル期間を設けているMAツールを選んで、実際の使用感をチェックしてから導入するのも一つの方法です。

[価格] MAツールの価格は安い方がいい?無料で使えるMAツールはある?

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