海外ベンダーのMAツールと国産MAツールの違い
同じBtoB企業でも、海外と国内では「重視している販促活動」や「MAツールに求めている機能」が違います。国内では展示会などの対面営業を重視している企業も多いですが、海外の各国は国土が広く、対面での営業活動には限界があるので、オンラインでの営業活動が主流です。
また、国内の企業は業務効率化やコストダウンをMAツール導入の主な目的にしていますが、海外ではリードの育成と管理を重視しています。
ベンダーも各国の事情を考慮しているため、海外ベンダーが提供するMAツールは多機能で高価なタイプが基本ですが、国産MAツールは安価でシンプルなタイプも登場しています。国内企業の実情に合った機能やサポート体制を充実させているのも国産の特徴です。
海外ベンダーのMAツールと国産MAツールどちらを選ぶべきか
国産、海外のベンダーを問わず、MAツールを選ぶときのポイントは「自社に適しているかどうか」です。どちらにもメリットとデメリットがあるため、優劣にはほとんど差がありません。
長い歴史がある海外ベンダーのMAツールには、豊富な機能と実績に裏打ちされた安心感があります。ただし、海外の企業の内情に合わせてあるため、国内では使いにくさを感じることがあるかもしれません。
国産のMAツールは日本特有のビジネス環境に適応しているだけではなく、充実した日本語のサポートを受けられます。しかし、海外ベンダーのMAツールに比べると機能が限定的と感じられる面もあるでしょう。
それぞれの特徴は異なりますが、機能やサポート体制などをチェックして、自社に最適なMAツールを選択することが大切です。
海外ベンダーのMAツールと国産MAツールの選び方
ここからは、海外ベンダーと国産MAツールを選ぶときのポイントを詳しくご紹介します。
機能
機能の多さでMAツールを選ぶなら、海外ベンダーのMAツールを選択するといいでしょう。海外ベンダーのMAツールは、マーケティング業務の効率化に役立つ主な機能はひととおり揃っています。しかし、「機能が多いから」という理由だけで海外製のMAツールを選ぶのは避けた方がいいでしょう。
たとえば、抱えているリードの数が少ないなら、1万人規模のリードを管理できる機能は不要です。そのため、比較的機能がシンプルな国産のMAツールでも、自社の課題にマッチした機能さえ搭載していれば、マーケティング業務の効率化は実現します。
MAツールの機能を「自社の現状」だけで選ばないようにすることも大切です。ビジネスの成長は前提としてMAツールを選択しないと、顧客数の増加や社内体制の変化に対応できなくなってしまいます。10年先を予測するのは困難ですが、2~3年後の成長予測は見込んで機能を選びたいところです。
価格
海外ベンダーが提供するMAツールの価格は高めです。これは、機能の多さがそのまま価格に反映されている結果と考えてください。
一方、シンプルな機能の国産MAツールは、海外ベンダーに比べると価格は安めです。なかには無料で利用できるMAツールもあります。さらに、機能ごとのサービスプランを展開しているベンダーも多いため、ミニマムからのスタートがしやすいというメリットもあります。
安価だから使い物にならないということではないので、活用したい機能と価格を天秤にかけたうえで、自社に最適なMAツール選択しましょう。
サポート体制
海外ベンダーが提供するMAツールは、サポート体制がそれほど充実していません。ベンダーがサポートに対応しているというよりは、むしろユーザーコミュニティによるユーザー同士の情報共有が強化されているイメージです。ベンダーに直接要望したり、問い合わせをしたりしたいときには、サポート体制そのものがデメリットに感じられるかもしれません。
国産のMAツールはベンダーによる直接サポートが一般的です。初めてMAツールを導入する企業は、サポートを受けられやすい国産MAツールを選択するといいでしょう。
まとめ
今回は、海外のベンダーが提供するMAツールと国産MAツールの違いについて詳しくご紹介しました。
どちらのMAツールにもメリットとデメリットがあるので、「機能の豊富さ」や「サポート体制」などをチェックしながら選ぶことが大切です。
今回ご紹介した海外ベンダーのMAツールと国産MAツールの違いや比較ポイントを参考にしながら、自社の業務に最適なMAツールを選択しましょう。